新・平家物語(三)
(吉川英治)
講談社 吉川英治歴史時代文庫49
平治の乱が終わり平家の時代の到来が描かれる。頼朝や牛若の処遇とか、天皇と上皇という二つの命令系統とか、女性問題など、常に危うげな火種を抱えている。
様々な人々のドラマがあって、清盛自身の夢が特化してきて、飽きさせず夢中で読ませてくれた。
厳島神社の構想はいいなあ、修学旅行でいちど見た。あのセンスは素晴らしい。平清盛個人を象徴するものに見えてくる(あのネバーランドがマイケル・ジャクソンを表しているみたいに)。
登場人物の中では鼻さんが気に入ってるんだけど、活躍がだんだん地味になってくるな。