検察側の証人
(アガサ・クリスティー/加藤恭平 訳)
ハヤカワ文庫
原題:Witness for the prosecution
すごーい!!何これ。びっくりした。ボーゼンとした。
法廷劇の戯曲で、金持ちの中年女性が殺害され、哀れな容疑者となったレナード青年をめぐる裁判が行われる。
この本通販で買って、タイトルは聞いたことあるかなー、くらいの気持ちで選んだんだけど、届いた本は他のクリスティ作品より薄くておまけに戯曲で手にした時はちょっとガッカリ感があったんだけどね。単純に戯曲はあまり読んでないから苦手っぽく思ってたから。でも全然違ってとても読みやすい。モノローグがないので人の気持ちの謎がすべて話し言葉にかかっている。舞台の張りつめた雰囲気が伝わってくるようだった。
それと聞いたような題名ではあったけど初めて読んだんで、例えばこれをベースにしたドラマとか映画みたいなものでヘンに予備知識を入れられちゃったりしなかったのはとてもラッキーだった。