2009年12月19日土曜日

新・平家物語 4巻


新・平家物語(四)
(吉川英治)
講談社 吉川英治歴史時代文庫50

皇室は後白河上皇の子である二条天皇が23歳で死に次代はわずか2歳の六条天皇、皇太子となったのは6歳の憲仁(後白河の子、清盛の妻の甥)、その後すぐに六条天皇は退位させられ5歳で上皇、天皇は9歳(高倉天皇)。高倉天皇の妻は清盛の娘徳子。と実権は後白河法皇が握っている。皇室と平家の繋がりは強くなっているが両者の関係は非常に微妙、後白河が巧みに清盛を牽制している。清盛の夢である貿易港の建設はなかなか国営事業とさせてもらえず清盛は私財をかけて始めるものの難航を極める。一方で鞍馬の遮那王(義経)の脱出作戦がいよいよ幕を開ける。

後半は義経編。まだ表舞台にはでてこないほとんど逃亡生活。しかし野生児でかつ気位が高い性格で、今のところ好きにはなれないけど印象はとても強い。