鳥人計画
(東野圭吾)
角川文庫
犯人は前半で明かされるが、数々の謎で惹き付けて最後まで夢中で読んだ。「何故?」「どうやって?」そしてどんな展開と結末を迎えるのか、の他に「誰が」という謎があるっていう巧みな作りで目が離せない。ドラマとしても悲しくて心に残る。
スキーのジャンプ競技の話で私的には馴染みがない。ジャンプはオリンピックの番組を1、2度見た程度だし、スキーは高校のスキー教室で一度だけ(寒くて足がかじかんじゃったのでもう二度と行きたくない)。でも旅行でジャンプ台を上から見たことがあって、げーッ、こんな恐ろしい所から…ジャンプ競技者の凄さは思い知った。ともかく進んで読みたい分野ではなかったのだけど、とてもわかりやすく読ませてくれた。
ただ最初から人物名が多かったので後半くらいまで名前がよく覚えられなかった。最後の終わり方はちょとばかり後味がよくなかった。