2009年12月4日金曜日

新・平家物語 1巻


新・平家物語(一)
(吉川英治)
講談社 吉川英治歴史時代文庫47

やっぱり長い大河ものは小説で浸るのに限るね、って読み始めた。けど全部で16巻もあるので読み切れるだろうか。自分が飽きないでいてくれる事を願う。第1巻は、とても面白かった。順調な滑り出し。

若き日の平清盛とその家族だけでなく、天皇やら上皇やらそれを取り巻く様々な人々の姿が描かれる。苦悩に悲哀に色事に権謀術数等々ドラマ的に読みごたえがある。政治や人間関係の複雑さも丁寧に表されていてわかりやすかった。似たような名前が多くて混乱するけどね。

注釈が後ろの方にまとめられているのはねー、読む流れが切れてしまうじゃないですか。その言葉が出たページの隅に入れてくれればいいのに。最初は参照してたけど、わかんなくてもいいかって思っていちいち見るのをやめた。注釈ないけどわからない言葉ってのも多いしね。