青空文庫より
藪の中(芥川龍之介)
1922(大正11)年
ひとつの殺人事件の当事者3人の証言に食い違いがある、というストーリーで面白い。ずっと昔テレビで見た黒澤明監督の映画「羅生門」はこれだったのね。見た当時は映画のタイトルと、知ってた小説の方の「羅生門」と内容が全然違っていたので???と思ってた。映画は印象強かった。ただ残念なことに詳しい結末まで覚えていない。また映画をもう一度見たくなった。
証言が人によってずれがあり事件が形を変える(形が見えてくる)って話で忘れられないのが、山岸凉子さんの漫画「瑠璃の爪」。流れが映画「羅生門」を思い出させた。内容がまたさすが、って感じで、地味にキツくてひどく心の中に留まっている。
Wikipedia:藪の中Wikipedia:羅生門(映画)