2010年11月24日水曜日

交通警察の夜(東野圭吾)他1冊


  1. 交通警察の夜(東野圭吾)実業之日本社
  2. 犯人のいない殺人の夜(東野圭吾)光文社
どちらも短編集。1は交通テーマの6編。事故の当事者の言い分が違うとか、悪質な煽りとか、違法駐車だとか。どこにでもありそうな、でも交通事故自体が身近な危険で怖いものだよね。それに東野圭吾さんの毒や魔法が加えられる。

「危険な若葉」はややキツいけど一番印象が強かった。あと「通りゃんせ」や「捨てないで」がよかった。少し切ない。他に盲目の目撃者という難しい設定の作品もある。

2は切ない殺人の詰まった7編。というより切ない6編と大胆で見事な1編。

表題作にはビックリ。最初は変わった書き方だな、くらいにしか思ってなかった。終わりの近くであれれ?、読み終わってからまたすぐ読み直しちゃったよ。すごい。他の作品はかわいそうで、悲しさの残るストーリーだった。







交通警察の夜
「天使の耳」「分離帯」「危険な若葉」「通りゃんせ」「捨てないで」「鏡の中で」

犯人のいない殺人の夜
「小さな故意の物語」「闇の中の二人」「踊り子」「エンドレス・ナイト」「白い凶器」「さよならコーチ」「犯人のいない殺人の夜」