(P.G.ウッドハウス/岩永正勝・小山太一 編訳)
文春文庫
すごく面白かった。人がよくて間抜けな若き英国紳士バーティに仕える「機略と手際」がモットーの従僕が、かのジーヴズ。ご主人にふりかかったあらゆる難題を自然に、さりげなく解決してくれる。何といっても主人を「調教」するコツをよく心得ているので。
短編集で以下の7編が入っている。どれもバーティが「一応」主人公として語っているが最後のだけはジーヴズによる語り。
- ジーヴズの初仕事
- ジーヴズの春
- ロヴィルの怪事件
- ジーヴズとグロソップ一家
- ジーヴズと駆け出し俳優
- 同士ビンゴ
- バーティ君の変心
ポッドキャスト「The Classic Tales Podcast」で聴いた中に「Jeeves Takes Charge, by P.G. Wodehouse」(ジーヴズの初仕事)があり(細かい部分は聞き取れなかったんだけど)、これを聞いてなんかすごく面白そうだったので本を読みたくなって。
ところで本の後ろの紹介文には「執事」とあるけど作品中では「従僕」と書かれている。執事というとずっと家にいるイメージだけどジーヴズは旅行にもお供しているので、執事とはやっぱり違うんだろうなと思う。