(アガサ・クリスティー/中村能三 訳)
ハヤカワ文庫
ミステリというよりは冒険活劇。天涯孤独のヒロイン、アンが殺人事件の手がかりになりそうなメモを頼りになけなしのお金をはたいて無謀にも南アフリカへ向かう。事件の背後には大きな犯罪組織がありアンは幾度となく危険にさらされる。
こういうと昔の洋画のあわやモノっぽい雰囲気に聞こえるか。まあそういう風に描かれてはいる。アン自身もそういう映画にあこがれるノリであるし。でも最後まで謎の部分を引っぱってあっと言わせるさすが、な作品。テンポも良くて楽しかった。
これのオーディオブックを聴くために予習的に読んだの、こないだ。