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(ワイルド/仁木めぐみ 訳)
光文社古典新訳文庫
読み応えバッチリ。青年ドリアンの美貌ゆえの転落の物語という単純な言い方ではあらわせない。「転落」って言葉も正しいのかどうかわからない。
画家バジルのドリアンへの思い入れとヘンリー卿の妖しい言葉。この二人の友人の心がドリアンを導いてしまったとも言えるし、それともドリアンに単に気付かせてしまっただけなのかも。どちらにしてもドリアン自身の人生によって物語は破滅に一直線に向かっていく。
途中に出てくる宝石収集に出てくる話とかヘンリー卿から借りた本の中に出てくる人の話など沢山並べられていてそれぞれで独立した物語になりそう。