2010年12月29日水曜日

ホロー荘の殺人(クリスティー)

ホロー荘の殺人
(アガサ・クリスティー/中村能三 訳)
ハヤカワ文庫

週末ホロー荘には何人もの客が泊まりにくることになっていた。それぞれは「いい人」たちなのだけれど「一緒になっちゃまずい」人も…ホロー荘の主人の妻ルーシーの言った通り危なげな人間関係があった。近所に住むポアロは昼食会に招待されたのだが訪れた彼の目の前にはいきなり死体が。

登場人物の個性が際立っている。ありきたりの想像力では作り出せないような。特に女主人のルーシーには最初から驚かされた。個々とまたホロー荘という集う場所で、ドラマ性がとても高い。楽しめる逸品だった。