2010年11月4日木曜日

おたんこナース(佐々木倫子)5巻

おたんこナース 5巻お正月気分
(佐々木倫子)
小学館ビッグスピリッツコミックス

これはiPadで読んだ。iPadアプリの「BIG COMIC スピリッツ」をダウンロードして、そこから購入。

佐々木倫子さんの漫画であるし、これはまだ始めの方の巻しか持っていないので試しにと思って買った。で、結論から言えば、漫画はやっぱり紙の本で買おうと思った。

佐々木倫子さんのだから特になんだけど、この人の作品はすごく面白くて心にもじんわりとしみる。何度も読み返したい、あの回だけもう一回読みたい、小ネタやセリフも面白いからあの部分だけ見たい、しばらくはトイレとかその辺に置いといていつでも会えるし、家族の誰でも読めるように、というような読み方や扱い方だったんだった。そういうとこで電子ブックだとちょっとかったるい。

確かにすぐに手に入るしiPadを持っていさえすれば見られる。サンプルで数ページ立ち読みできるのもいい。でも思ってたよりも気が利かない感じが目についてがっかりした所も多い。

まず、目次がありながらその回にジャンプできないことに驚いた。この本にはカルテ24〜28までの5話入っているのに。ただ紙をそのまま電子化しただけ?目次からその回に飛んだり目次に戻ったり、しおりをいくつも挟んだりするのは当たり前にあるべき機能だと思ってた。

ページめくりは手でなでる方式で左右のタップで、ができない。自分の手が見るのに邪魔になる。下方にバーが出るけど漫画だからこれ出してページ繰りではもっと画面の邪魔になる。注釈の活字は拡大してもぼんやりとしてしまい見にくい。

この本の最初の数ページはカラーだった雰囲気だけど白黒。本なら仕方ないけど折角の電子書籍だからって期待しすぎてるかな。

値段は1冊350円で、できたら300円にしてほしいけどまあギリギリ我慢できる。でもこの値段は12月末までの期間限定価格だとか。これ以上高いとやっぱり普通に紙の本で手元に置きたい。

アプリを起動すると必ずストア画面から始まるのはいらつく。4作品しか置いてないのに。読んでて時々いきなり終了してしまうことも何回かあった。等々細かな不満もいくつかある。

作品そのものにはすごく満足。主人公似鳥ばかりでなく患者も家族も医者もクセがあってやたら面白い。パーキンソン病のこととか、看護の現場とかいろいろ教わることも多い。この1冊くらいはiPadに常時入れておくのも悪くはない。