2010年2月27日土曜日

連合艦隊

DVD:連合艦隊(1981年東宝)

劇場公開時に観たことがあるんだよね。もう30年も前の作品なんですか。ところどころは覚えてた。戦争の進行については当時も今も難しくてよくわかっていないんだけどね。軍部の様子や戦艦や背景は凝っていて戦争の様子が迫ってくる。

思わず泣きそうになってしまう場面も多い。まだ子供のような航空兵の言葉や、財津一郎の演じるお父さんの姿や、最後に音楽にかぶる中井貴一の台詞等々。若い人たちを無惨に死なせてしまう戦争って辛すぎる。沢山の死を載せた戦艦大和の最後の爆発シーンはとても悲しかった。

キャストが超豪華だったのね。丹波哲郎に鶴田浩二に高橋幸治に佐藤慶に森繁久彌にetc.素晴らしい声の方たち。「群青」の曲も心に沁みる。大和の発砲(?)する所はすごい迫力だった。手の込んだ作りもドラマ性も素晴らしい。

Wikipedia:連合艦隊(映画)

2010年2月23日火曜日

ガラスの仮面 24巻

ガラスの仮面 24巻 ふたりの阿古夜1
(美内すずえ)
白泉社文庫

いつの間にか出ていた24巻。目立った進展がなくて、というか今までは劇中劇の面白さも良かったのに今は「紅天女」一色で演劇は役作り中心で、マヤと速水さんの仲もイライラだし、桜小路君や亜弓さんもガンバってる割に目立たなくて少々退屈な感じ。昔の、読み始めたら夢中でどんどん続きが読みたくなってしまう勢いがなくなってしまった。でも続けて欲しいな、次巻にも期待している。なかなか出ないんだろうけど。

2010年2月22日月曜日

メモ


また空けちゃったな。読んだらすぐの感想でなきゃ気持ちも変わっちゃうだろうね。内容の備忘のためには書いときたいとは思ってるけどそれはおいおいってことで、一応読んだののタイトルだけメモ。

・ガラスの仮面24巻(美内すずえ)
・女奴隷は夢を見ない(大石圭)
・トニーたけざきのガンダム漫画3巻(トニーたけざき)
・ある閉ざされた雪の山荘で(東野圭吾)
・ジャングルの王者ターちゃん4巻(徳弘正也)
・歩兵の本領(浅田次郎)

2010年2月2日火曜日

長い腕


長い腕
(川崎草志)
角川文庫
第21回横溝正史ミステリ大賞受賞作

最初が電車内の殺人、次が空港内での惨事、どう関わってるのかわからない事件が並べられてから舞台は主人公の勤務先に。つかみが抜群ですぐ夢中に。通して面白くて一気に読んだ。不気味さといい説得力といい事件の元々の深い根っこといい、非常に満足な逸品だった。本屋さんでオビ(「第1級のミステリーにのめりこむ快感!!」と書き文字で)にひかれて買った。

ゲーム制作の舞台裏も興味深い。ただ説明過多な割にわかりにくい所も多かったけど。それと事件の核心はよく伝わったけど実際の事件の具体的な部分がちょっとぼやけている感じがした。

主人公はあまり好きになれなかった。心の傷のために故郷を嫌うのは仕方ないにしてもどうも上から目線が鼻につくし、自由で身軽で何でもこなせるので、かなり大胆な行動をしていても「どうせうまくやっちゃうんでしょ」なんて見方になっちゃうのでハラハラするところがなくて一体感に欠けるのよね。

よく迷信とか縁起とか、どうして昔の人は理由で説得せずに縁起悪いからなんて一言で済ませるんだろうって常々思ってたんだけど、もしかすると悪意を避けるために説明はあえてしてないのでは?なーんて思わされた。